ゆらぎの詩歌日記

好きな詩や歌、俳句などについて語ります

2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

好きな詩(わたしが一番きれいだったとき)

わたしが一番きれいだったとき(茨木のり子) わたしが一番きれいだったとき街々はがらがらと崩れていって とんでもないところから青空なんかが見えたりした わたしが一番きれいだったとき まわりの人達が沢山死んだ工場で 海で 名もない島で わたしはおしゃ…

好きな歌~春宵の酒場

”春宵の酒場にひとり酒啜る(すする)誰かこんかなあ誰あれもくるな” ー石田比呂史 『九州の傘』 今の季節は、冬なのだから上五は、冬惜しむあるいは年惜しむでもいいかと、も思う。しかし、春愁ということばもあり、そこへつながる春宵が、やはりいいかと思…