2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧
”きさらぎ弥生春のさかり 草と水との色はみどり 枝をたわめて薔薇(そうび)をつめば うれしき人が息の香ぞする” ー佐藤春夫 『車塵集』(しゃじんしゅう)より もとの詩は、3世紀後半の中国、魏の時代の女流詩人の一編
人生が旅と思えば重たやなスーツケースにあこがれ詰めて ーモーレンカンプふゆこ ずうーっと異郷の地、オランダに暮らす歌人。母国語を忘れまいとして思いもかけず歌が溢れだした。朝日歌壇に投稿しつづけた。退職後、手作りで私家版歌集『還れ我がうた』を…
山笑ふかの世に合図送らばや 日経俳壇(2014年3月30日 勝俣文子) ”かの世に棲む人々にこちらの無事、など知らせたい若き高校教師・・” (黒田杏子 選) もう亡父の年の倍ちかく生きてきた。思えば、若い、若い父だった。 それでも多摩にねむる父の墓…