ゆらぎの詩歌日記

好きな詩や歌、俳句などについて語ります

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

好きな歌(魂遊べ)

波瀾なき一生(ひとよ)も一生 昏々(こんこん)とたましひ遊べ あめつちの間 ー高野公彦 仮に一切を見通す仏がいるとして、仏の目からみれば人間はみな迷える蝶のようなもの それなら一生を迷えるまま、無心に遊ぶのも悪くはない。

好きな歌(風鈴)

”風鈴に風がことばを教えてる” ー安斎絵里香 「17音の青春」より この句を詠んだときは、まだ高校生

六月の歌

六月ー命たのしいかな水無月(みなずき) 水無月来たりなば 日もすがら われは愛する者とともに芳しき乾し草に座らばや さて和やかなる空に白雲が築くなるかの 日かげ射し入る宮居たかく見惚けばや(みほうけばや) 君はうたひ 君をわれはうたひ 日もすがら…

雨の歌(その2)

(北斎 燕と紫陽花) さみだるる一灯長き坂を守り (大野林火) 長い坂に一つだけ街灯があって坂を照らしている。その姿はいつも変わらないのに、さみだれの中で灯の輪をまとい静かに立っている。坂をひとり守っているかのように。 この歌に、言志四録(言志…