ゆらぎの詩歌日記

好きな詩や歌、俳句などについて語ります

六月の歌

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六月ー命たのしいかな水無月(みなずき)

 水無月来たりなば 日もすがら

 われは愛する者とともに芳しき乾し草に座らばや

 さて和やかなる空に白雲が築くなるかの

 日かげ射し入る宮居たかく見惚けばや(みほうけばや)

 

 君はうたひ 君をわれはうたひ

 日もすがらめでたさの歌聴かさばや

 人は知らじな 草葺の家に われらこもりなば

 おお、命たのしいかな 水無月きたりなば

 

 

     (ロバート・ブリッジェス 佐藤春夫訳)