ゆらぎの詩歌日記

好きな詩や歌、俳句などについて語ります

雨の歌

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とうとう雨の季節にはいりました。雨は音を消し、しっとりと落ち着いてくるから好きです。

 

天地(あめつち)は すべて雨なり 紫の

花びら垂れて かきつばた咲く (窪田空穂)

 

余談ですが、 この杜若(かきつばた)を読み込んだ在原業平の名歌があります

 

 唐衣

 着つつ慣れにし

 妻しあれば

 はるばる来ぬる

 旅をしぞ思ふ

 

五句をれぞれの頭の音を拾うとカキツバタ(カキツハタ)になります。