好きな句(釣りしのぶ)
夏の季語で申し訳ありません。昔は、よく家の軒先に釣り忍を吊るして一服の涼を楽しんでいました。
とかくして 今日も暮れけり 釣り忍
(久保田万太郎)
今日一日大変であった。暑かったし、予想もつかないさまざまな ことが起こった。それを何とか解決して、やっと家にたどり着いた。今は、軒の釣り忍を見上げる、安らかな自分に戻っているのである。(小澤實)
東京には、釣り忍を専門に作っている店があります。写真は、その一つ<江戸川萬園>の深野晃正さんの作品です。